食・栄養

食育ってなに?幼稚園・保育園で実践する子どもの食の教育

子どもたちの食べることに対する関心や知識を育てる食育活動。幼稚園や保育園では、どんなことをしているのでしょうか?そして、私たち保護者は、どうやって応援したり参加したりできるのでしょうか?

この記事では、食育の意味や目的、幼稚園や保育園で行われている食育活動の例、そして家庭でできる食育のコツをお伝えします。子どもたちの健康と幸せのために、一緒に食育に取り組みましょう!

幼児期に始める食育のすすめ

食べることは、子どもたちの健康や成長に欠かせません。でも、それだけじゃないんです。

食べることは、楽しみや発見、感謝や共感など、さまざまな感情や価値観を育むチャンスでもあるんです。

Y部長
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そんな食育の意味や目的を、幼児期に始めることのメリットとともにお伝えします。

子どもたちの食べることに対する意識と行動

子どもたちにとって食べることは、ただお腹を満たすだけではありません。

食べ物の由来や作り方、味や香り、食べ方やマナーなど、さまざまなことを学ぶ機会でもあるんです。

でも、実はこのような食に関する知識や感性を育てる「食育」は、まだ日本ではあまり普及していないのが現状です。

例えば、ある小学校では、田んぼに何が生えているかも分からない子どもたちがいたという話を聞きました。

これは、食と自然のつながりを知らないことの表れですよね。そんな子どもたちに、食の大切さや楽しさを伝えることができるのが「食育」なんです。

食育は、幼稚園や保育園でも始まっていますが、お母さん世代にはまだなじみの薄い言葉かもしれません。

でも、子どもたちの健康や成長に欠かせない栄養バランスだけでなく、食べ物に対する興味や感謝、共感や協力など、人間として大切なことを教えてくれるのが「食育」なんです。具体的には、どうやって食育をするのか、これからお伝えしていきます。

幼児期の食育がもたらすメリット

子どもたちにとって食べることは、ただお腹を満たすだけではありません。

食べることは、自分の健康や幸せを守ること、そして将来の子どもたちの健康や幸せを守ることでもあるんです。

でも、今の時代は、食に関する問題が増えています。生活習慣病や過剰なダイエットなど、食べ方や食べ物に対する誤った考え方や行動が多く見られます。

そんな中で、幼児期の食育はとても重要です。

幼児期は、食べ物に対する好き嫌いや感覚が芽生える時期です。

そして、この時期に経験する食事は、子どもたちの心身の成長に大きく影響を与えます。その後の人生にも関わるんですよ。

Y部長
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幼稚園や保育園では、さまざまな食育活動を行っていますが、それだけでは十分ではありません。

子どもたちの食事の基本は、やっぱり家庭で作られます。だからこそ、私たち保護者は、家庭でできる食育について知っておく必要があるんです。

食育活動の実践事例

Y部長
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日本各地では、食育に力を入れているところがたくさんあります。その中から、実際にどんなことをしているか、一つ見てみましょう。

【事例1】福島県で行われている食育プログラム

福島県の幼稚園では、食べることに関する3つのポイントを大切にしています。「食べる力」「感謝の心」「郷土愛」です。

「食べる力」は、食べ物に興味を持ち、よく噛んで味わって食べることです。それだけでなく、手洗いやあいさつ、歯磨きなどの食事に関する習慣も身に付けます。

「感謝の心」は、家族や友だちと一緒に食事を楽しむことです。食べ物を作ってくれた人や育ててくれた人にも感謝します。

「郷土愛」は、身近な食材を使って料理したりお手伝いしたりすることです。その過程で、食べ物の由来や特徴を知ったり、ワクワクしたりします。

参考ページ
福島県の食育活動

【事例2】バイキング給食で学ぶ食の選択

食育活動のもう一つの例として、「バイキング給食」をご紹介します。

これは、幼児に自分で食べ物を選んでもらうことで、食べる量や時間の個人差に対応し、食べ物に対する興味や知識を高めることを目的としたものです。

なぜこのような活動をしたかというと、幼児の中には、食事体験が少なくて給食になじめない子や、体型や好みによって食べる量が違う子がいて、給食を残してしまう子がいたからです。

これでは、健康や成長に影響が出るかもしれません。

そこで、「バイキング給食」では、給食を3つのコーナーに分けて提供しました。ごはんコーナー(黄色)、おかずコーナー(赤色)、野菜・果物コーナー(緑色)です。それぞれのコーナーには、かわいいキャラクターも登場しました。

幼児は、先生や調理員さんの説明を聞きながら、自分で好きなものを選んで皿に盛りました。その際に、料理の名前や働き、味や香りなどについても学びました。そして、楽しくおしゃべりしながら、残さずおいしく食べました。

この活動の効果はすごかったです。幼児たちは、食べ物に興味を持ち始め、食べる量も増えました。偏食も減ってきました。

また、保護者にもこの活動を伝えました。「園だより」や食育講演会、保護者参加の食育体験などで、家庭でも食育をしてもらうように呼びかけました。

食育は、国も重視しています。2005年には食育基本法が、2006年には食育推進基本計画ができました。これらは、食育を国の施策として進めるためのものです。 幼稚園や保育園でも、食育に力を入れています。ほとんどのところでは、食育年間計画を作って、きちんとした食育活動をしています。

食育から得られる学びと成長

厚生労働省は、期待される育ちの姿として「5つの子ども像」を掲げました。

  1. お腹がすくリズムの持てる子供
  2. 食べたいもの・好きなものが増える子供
  3. 一緒に食べたい人がいる子供
  4. 食事づくり、準備にかかわる子供
  5. 食べ物を話題にする子供
Y部長
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福島県は、この方針に沿って食育をしています。もちろん、地域や園によって違いはありますが、基本的にはこの考え方に基づいています。

子どもたちに思いっきり遊んでもらってお腹をすかせ、食事を楽しみにさせます。そして、食材に触れたり、料理を手伝ったりすることで、食べることに興味や関心を持たせます。

家庭でできる食育のコツ

Y部長
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家庭での食育は、幼稚園や保育園と同じようなことをするだけでいいんです。幼稚園や保育園と連携して、子どもに食べることの楽しさと大切さを教えましょう。 家庭でできる食育のコツは、以下のようなものです。

  • 生活リズムを整えて、決まった時間に食事をすること。朝ごはんは絶対に食べること。
  • 買い物に子どもを連れて行って、食材について話すこと。
  • 家族みんなで食事をして、会話を楽しむこと。
  • 食事の準備や片付けを子どもに手伝わせること。
  • 普段から食べ物のことや旬のものなどについて話すこと。

これらは、難しいことではありません。子どもと一緒に食事を楽しむ気持ちがあれば、自然にできることです。

子どもが食事をするときに、保護者からほめてあげることも大切です。そうすると、子どもは食事のマナーや残さないことを覚えます。

食べ物の絵本を読んであげるのもいいですね。子どもは食べ物に興味を持ちます。

Y部長
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そして、保護者が笑顔で食事をすることが一番です。子どもは、食事が楽しいものだと感じます。

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Y部長
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